フレンチ・コーヒーをご存知でしょうか。
お酒の入ったコーヒーの一種です。
「フレンチ・コーヒー」と呼ばれるコーヒーはいくつかあるのですが、有名なものは次の2つです。

1つ目は、コーヒーにグラン・マルニエを加えた酒入りコーヒー。
2つ目は、コーヒーにグレープ・ブランデーを加えた酒入りコーヒーです。

1つ目のほうから説明しましょう。
コーヒー、プラス、グラン・マルニエ。
気になるのはリキュールとして使われている「グラン・マルニエ」とは何なのか、です。

グラン・マルニエというのは、フランス生まれののリキュールです。
キュラソーというお酒を聞いたことがあるかもしれませんが、その1つであるオレンジ・キュラソーの銘柄の名前です。

続いて2つ目を説明しましょう。
コーヒー、プラス、グレープ・ブランデー。
ここでも気になるのは、リキュールとして使われている「グレープ・ブランデー」とは何なのか、です。

グレープ・ブランデーというのは、こちらもフランス生まれのリキュールです。
その名の通り、ぶどうのブランデーです。
こちらの場合、使われているのがブランデーであることから、ブランデー・コーヒーの一種に入れられることもあります。

ややこしく聞こえるかもしれませんが、とはいえ、飲み物の分類だの名前だのというのは人間が都合よく行っているものにすぎないので、そのときどきでしっくりくるものを採用するのが良いでしょう。
あまり人が考えた分類にこだわっているようでは、余裕を持ってコーヒーやお酒を味わうこともできませんからね。

さて、それではなぜ「フレンチ」コーヒーという名前なのでしょうか。
ここまでの説明でお分かりの通り、いずれにしても、フランス産のリキュールが使われているからなのです。

お酒のコーヒーといえば、アイリッシュ・コーヒーなどが有名ですね。
アイリッシュは、アイリッシュ・ウイスキー、すなわち「アイルランドのウィスキー」です。
少し乱暴にいえば、アイリッシュ・ウイスキーのフランス版がフレンチ・コーヒーなのです。

半分クラッシュした状態のクリームで覆われていて、見た目もよく似ていてます。
たいてい、クリームはノンシュガーです。
フレンチ・コーヒーはブラウン・シュガーを添える場合もあります。
甘いものが好きな場合はそうした飲み方もおすすめですね。

またさらに、コニャックを加えて飲む場合もあります。
コニャックとは何か。
これもまた、フランス生まれのブランデーです。

コニャックという街をご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、そのコニャックという街から名付けられたブランデーで、なんと白ワインに「蒸留」という操作を施して作られます。
白ワインからつくられるなんて、贅沢ですね。

「フランスの酒といえば、コニャック」というくらい、フランスとコニャックとは連想的に結びついていますから、フレンチ・コーヒーのお供にはぴったりというわけですね。

ところで、お酒の話が続いていますが、フレンチ・コーヒーはカクテルなのでしょうか。
ある意味ではフレンチ・コーヒーはカクテルだとも言えます。
なぜなら、酒に何かを加えたものがカクテルの一般的な定義だからです。
カクテルの定義も論争の的ではありますが、ここではラフに考えていきましょう。

さて、フレンチ・コーヒーは、夕食後のコーヒーとして提供されます。
フランス料理の後のコーヒー、落ち着きそうですね。

最後に、フレンチ・コーヒーを楽しむ場合の注意点を三点ほど述べておきましょう。

第一に、これは初めに述べたこととも関係していることではありますが、フレンチ・コーヒーという名前の飲み物は一通りではありません。
人によって、あるいは場合によって定義が異なるのです。

少しインターネットなどでフレンチ・コーヒーのことを検索すれば、なんとまあ、十人十色のフレンチ・コーヒーがあることがわかるでしょう。
それもそのはず、カクテルというのは本来、誰もが創作することが可能なものなのです。

ですので、どれが本物のフレンチ・コーヒーなのか…ということに目くじらを立てても仕方ありません。
この記事で取り上げたのも、あくまでも最も主流ないくつかのパターン、とお考えください。

つまり、ここであえて強調しておきたい重要なことは、どこかのお店で「フレンチ・コーヒー」なる表記を見つけ、それを注文しても、もしかすると自分が思い描いていたのとは異なる飲み物が運ばれてくる、なんてことも十分ありうるということです。
無用なトラブルを避けるためにも、その点はよく心に留めておきましょう。

第二に、気をつけてほしいのは、コーヒーとアルコールを同時に摂取することになりますから、アルコールの吸収が早まり、場合によっては酔いが回りやすくなるということです。
もちろん個人差や状況によってケース・バイ・ケースですが、お酒は適量を考えて、楽しく飲みたいものですね。

第三に、コーヒーとアルコールにはそれぞれ別の理由から利尿作用があります。
したがって、複合的にトイレが近くなることが予想されます。
屋外などで楽しまれる場合は、事前にトイレのことも心配しておくとよいかもしれません。

それでは、楽しいフレンチ・コーヒー・ライフをお楽しみください。